空飛ぶ鯨の巣

いや、フィクションですよ?

メルト

f:id:inu_wan_dog:20200628013728j:image

 

体調が悪いおかげで珍しく感傷的になれる

電波が鋭くなっている

今なら何でも嫌うことが出来るし慈しむことだってできそうだ

 

少しぼうっとしてしまう体温による

ぬるま湯に浸かっていたい気分です

 

嫌なものは肝心な時に見てしまうし

そこから想像が膨らんで思ったよりも早く大きな音を立てて弾けそう

 

それと同時に僕も誰かのソイツを弾けさせているだろう、悔しいからそうでありたいとさえ思う

 

存在意義はどこにある?

君はいっぱいありそうだね、今日も誰かが待っててくれたんでしょう?それでいて素敵な人だからそりゃあまあ仕方がない。

そうなりたかったなと憧れに恋焦がれる日々です

僕のように温室栽培で日にあたらず腐ってんだか育ってんだかわからないままだと、考えが汚くなる

これ以上自分の事嫌いにならないために今日は終わり。

 

今度はもう少し綺麗な心の時にお会いしましょう

さようなら

選手宣誓

f:id:inu_wan_dog:20200612062411j:image

混沌とした脳に順応している

消化不良は日常と化した

つまり出来ないが当たり前になっているという事

 

期待されてるとは思わないけど

生意気にも心は痛いのです

慰めの言葉が哀れみの目に取れてしまう

こんな僕は嫌いだなっていう像が

ついに完成されそうだ

 

甘えている

現状に甘えきっている

心も体もお金でさえも貯蓄を使い果たしてしまいそうなそんな気分

 

どうしたら僕は変われる?

その僕をどうすれば買われる?

飼われるのは嫌だけど代わりがいるのも嫌だし

代わり映えない日々におかわりはない

疑いもなく正面から見つめてくるあまりにも不可解な姿に、もうそろそろ呆れた溜息も底をつきそうだ

弱みを見せるのはできれば嫌で

でも全身弱点男の僕はどんな服を着ていようとバレてしまう

 

オチのない話

だらだらと惰性でお気に入りの文字を並べたもの

嫌気が差す。目を背ける。これだから僕は変われない

でも、とかだって、とか禁止期間にしようかしら

一度全て飲み込んで綺麗なものも汚いものも

憎たらしい笑顔も愛する人の涙だって全部飲み込んでまるまるに太ってやる

 

こんな朝とはおさらばしよう

もう二度と帰ってこないように鍵を投げ捨てよう

リセット

f:id:inu_wan_dog:20200529040054j:image

今日も何もできなかった

やった気にさえなれなかった

心が生きてるか死んでるかわからないまま

1年近くが経った

周りには元気になったって言われる

落ち込む事も喜ぶ事も、幸か不幸か減っている

人生を軽視しているんだろうな

本当に適当にやり過ごしている

自分に対して好きか嫌いかなんて感情もない

明日が怖くて眠れない日だってないし、朝起きて訳もわからず涙が流れていることなんてもう当分ない

ただ漠然とした怒りが常にある

 

言葉を畳み掛けられると脳がシャットダウンする感じがあるのわかるかな

これ以上頭にいれたらもうどうにかなってしまいそうなあの感じ

前まではそれでも頭にいれて感情のままに言葉を発し続けて生きてる心地に浸っていた

今は勝手に心がブラックアウトするせいでなんの刺激もない本当につまらなくて最低な日々だ

アップデートして使い勝手悪くなった携帯みたいなもんだ

これが大人になった証ならば僕が大人として生きる価値などない

 

だってきっと今の僕は

君が泣いても慌てたりしないだろう?

怒ったって言い返すこともまあないだろう?

君を思ってるフリするけど、

僕は楽したいだけなんだろう?

君は僕の全部だけど、僕は君の一部なんだろう?

結局君は僕を愛せやしないよ

 

ああシャットダウンしそう

また続きは今度でいいや

どうでもいい

f:id:inu_wan_dog:20200522080912j:image

コンビニのゴミ袋が

くしゃあと音を立てて膨らんだり萎んだり

なんか妙に虚しくなるんだよなあの感じ

食べ終わったコンビニ弁当が

ゴミ箱の中で生きてるみたいに形を変えた時とかさ

お前1人だぞ〜って言われてるような、

そんな気分になる

特にそれが嫌ってわけじゃないけど

損得感情的には損な気分なのかもしれない

 

ピアス付け替えるの忘れてた

横になって耳に刺さって思い出した

自分の顔なんてじっくり見る事ないよね

ホコリかぶった鏡と久しぶりに目が合ったらさ

頬に疲れがぶら下がって凄く変だったりするの

でも決して笑えたりしないんだよね

 

誰かによると僕はいい子みたいで

また誰かによると周りがよく見えてるらしいんだ

僕は嘘で優しさを買って

それでいて愛されようと薄っぺらい自分を売ってる

 

だってあの綺麗な月でさえ光は借り物なんだよ

だから別にこれくらいの嘘ついたって咎められやしないよね

 

誰か笑ってさ幸せに生きてくれたらそれでいいや

それでいいや、もうどうでもいいや

 

諦めと呼ぶには大きくて

純粋と呼ぶには影が余ってて

僕しかいない空箱みたいな部屋は真っ暗で

まるで何もないみたいだ

コンビニのゴミがまた喋ってら

ん、何だって?うるさいな別に1人も悪くないよ

 

あぁ誰か嘘でもいいから愛してくれないかな

でも嘘だったら悲しくて許せないかもな

ホット アイス

f:id:inu_wan_dog:20200522074532j:image

 

確実に僕の中からいなくなっていく

新しい情報や感情が入ってくるたびに

邪魔者みたいに追い出されていく

あんなに大事に握りしめていたはずなのに

僕の手にあの温度はとうに残っていなくて

冷え切った僕の手は自販機のホットココアから熱を奪う

じわりと体中を温かさが駆け巡る

それと同時に体が芯まで冷えていた事を知る

ほっと一息ついた頃に

代わりに冷たくなった空のホットココアは

用済みだからゴミ箱に捨ててやった

 

思い出の引き出しには鍵はかけず

誰かに見られたら恥ずかしいから深夜にこっそりと開けるのだ。

簡単に感傷に浸れる。痛いことを知る

未来は知らぬ間に肥大して、見たいものより手に取れる近いものに安心を得る。そんな僕が嫌いだ

 

理由も知らぬ涙を僕は愛す事ができるだろうか

切って貼って付けたみたいな脆い日々を

ヒビの1つもいれずに握ってやれるだろうか

カレイドスコープ

f:id:inu_wan_dog:20200521094824j:image

この身をぎゅぅと抱きしめておくれ

 

その眼は僕に嘘をついているだろう

でも君は十分に君自身を愛してもいるだろう

他人にしか嘘をつけない君はどこか輝いていて

残酷である

 

自分にしか嘘をつけない僕とは大違いだ

その残酷さが時に羨ましくなったりもするよ

皮肉ではなくこれは本心で

自分に向けた嘘でもなくこれは本心だ

 

ただ、他人を弄ぶ君は胸の温かさを知らなそうだ

そうでなきゃ不平等だとも思う

要らないとでも思っているのかもしれない

そうであっても良いと思う

 

でも僕は胸の温かさをよく知っている

これが自分に向けた嘘だとしたら

死ぬその時まで騙されていたいくらいに心地よく

二度三度と求めてしまうものだ

 

君の嘘で固めた空っぽの僕を

どのように愛でるフリをするのだろう

頭を撫でようか、生温い頬にキスをしようか

または手を重ねてちぐはぐになってみようか

そのどれが一番喜ぶように映る?

どれも喜ぶように映るだろう

何故なら僕は自分にしか嘘をつけないからだ

喜ぶくらい容易い事だ

 

でもね、もし嘘をつかずにここにいてもいいならね

雨音と思い出

f:id:inu_wan_dog:20200519023507j:image

 

ほら、思い出してあげないから

また死んじゃったじゃない

ほら、手に取ってあげないから

埃がかぶってるじゃない

 

平気な顔で嘯いたってこの目は誤魔化せやしないよ

偽物の月は今日もゆらゆら揺れてら

ふらふら歩くあなたは何処へ行くのかしら

きっと僕の知らない街に帰るのだろう

その背中に声をかけてもあなたの目は前にしかついてないわけで、それが全ての答えだ

 

思い出を自覚なく殺したその手をそれでも僕は躊躇なく握れるのだろう

思い出にならないようにこの手に取り続けるのだろう

 

そっぽ向いてないで、ほら夜空が綺麗じゃない?

雨音が心地いいね。この月?偽物だよ

また今日の事も慣れた手つきで殺してしまうんだろうな、それならまた初めましてみたいに笑ってね