空飛ぶ鯨の巣

いや、フィクションですよ?

f:id:inu_wan_dog:20200515034711j:image

 

ドライフラワーを作りました

美しい切り花を、この手で吊し上げ

せめてなるべく美しい姿のまま作ってあげました

毎日見ました、その姿を。

姿は変わらないんだけど死に向かってることは確かでした、それも凄いスピードで。

 

朽ちかけた姿があまりにも綺麗だから

花瓶に挿してやりました

あまりに皮肉で無慈悲な行為に芸術性を感じてしまいました

 

ボロボロに朽ちたら捨てちゃうんだろうな

僕今凄く人間の立場を遊んでる気分です

 

今なんか書きたいことがなくなっててつまんない

文を考えるのは好きだけど原材料がなくなってきてる感じです

この脳もボロボロに朽ちたら捨ててやりたいなあ

人間だから出来ないんだけどね

アルストロメリア

空はよく見るとまんまるだ

どっちが外でどっちが内なのだろうと思った

空や海を見て悩みがちっぽけに見えてなんだか出来る気がする、だなんて言うが

己の存在自体が悩みの私は私自身がとってもちっぽけに見えた

 

せめてあの青に近づこうと昇ったビルの屋上では

女子高生が飛び降り自殺をしたらしい

この世に生を受けるのが幸か不幸かわからないが

確実に彼女はあの空に近付いたのだろう

 

屋上から下を眺めてみると

豆粒ほどの人がぞろりと歩いている

各々が仕事に向かい、休憩をし、学校へ向かい

バイトへ向かい、生きていたんだ。

どこか屋台の金魚がヒレを揺らしている様な

妖艶さに似たものがあって吸い込まれそうになった

 

それに比べ私は

適当に起きて、眠たい体をカフェインに揺すられ

味のしないシリアルをベルトコンベアに乗っけるみたいに口へ放り込んで

誰の助けにもならない仕事をして

家に帰ったらストレスを酎ハイの缶が弾けさせて

疲れた体をアルコールに摩ってもらったら

思考停止寸前の体をベッドに放り込む

 

その繰り返しが何度も頭で再生された

その間下の金魚達は休む事なく私を招く

 

見てられないから仕方がなく上を向いて

なんだかさっきより青く見えた気がして

ちょっと私が大人になったのかもと思った

虚しさのあまりに色のない涙が溢れた

 

あの空が"外"だとしたら私の涙もあの人の涙もいずれ溜まって大きな水槽みたいになってさ、あそこまで泳いでいけるかな

なんてつまらないこと考えた。

 

ビルの屋上

仰向けで見ていた

水槽の縁で型取られ丸く囲まれた空を

私は幸せと呼びたい

マル

愛されたいわけじゃない

ただその温度に浸かっていたいだけ

幸せなんておこがましい

ただ一人なりたくないだけ

嫌われるのは怖いよなあ、なんで怖いのかはわかんないけどさ

涙が溢れそうになるよ。視界は揺るぎないけど

 

 

私を傷つけるのは一向に構わないけどその後抱きしめてくれなきゃ釣り合いが取れないな

 

 

 

君が良いと思うならそれでいいと思う

咎めるのは僕の仕事ではないだろうし

君は飴が欲しそうな目をしてる

たまたま飴がポッケに入ってたんだ

そんな嬉しそうな顔するなら

またポッケに飴を入れておくよ

今度は違う味をあげますね

 

 

こんな拙い文誰が読んでるんでしょうね

あくまで全て絵空事なので悪しからず

暇な僕にお付き合いください

視界と世界

僕にはみんなが見える世界が見えない。
当たり前のことは当たり前じゃないとよく聞くのだがなかなか実感が湧かない

 

母が言う、今日は星が綺麗らしい
僕にはみんなが見える世界が見えない。

 

ある人が言う、今すれ違った人はどうも挙動がおかしいらしい
僕にはみんなが見える世界が見えない。

 

僕は思った、今日も世界は綺麗だと。

月はいつだってまん丸で僕のことを照らしてる。

僕にはみんなが見える世界が見えない。

 

借り物の視界で見る常識

そこではちゃんと色もピントもくっきりとしていた

僕にはみんなが見える世界が見えない。

 

誰も本当の世界を知らない。

フワリフワリ

夜な夜な傷心的になる。

時の動きを感じないほどの静寂に耳を傾ける。

共に傾く秒針の先が痛んで腫れた風船みたいな心をプスリと刺す。

 

窓辺で燻らせる煙は外に吸い込まれて

なんか少し嫌な匂いだけ部屋に残ってる

 

こんなこと考えるの何回目だろう。

擬似的な孤独を拒んだ

唇の代わりに動く指先はどこか虚しい。

全てのことに意味がないように思える。

 

妙に力んだ体を頭から順に緊張を解く、

口の中まで忘れてはいけない。

体が重く寝具に沈んでいくのがわかる。

まるで棺桶みたいだなとよく思う。

 

このまま朝になったら吸血鬼の様に灰になってしまうのではないかと焦る。

でもその場合だったら僕は夜を拒んではいけないなと矛盾にも気づく。

 

浮ついた心の爪先がどうにか地面から離れません様に。貴方もよく鏡を見ておきなさい。

ぼくのことばかり

僕は"考えしい"だし"気にしい"だ。

生きにくそうって言われたりすることもあるけど

僕はこの人生歩きにくいとは思わない。

 

何より好きな人に囲まれた生活は他に代わりが効かない幸せがある。

正直身の丈に合ってないなと思う程に回りには恵まれている。ずっと側に居て欲しいと心から思える人が何人もいる。

 

生きてて靴擦れのような違和感はあるからやはりサイズは合っていないのだろう。でもお気に入りだから履き替えるつもりもさらさらない。この痛みさえ愛おしい。

 

たまにね、一人でいるときねその靴を脱いで無残にも擦れた愛おしい柄の素足を見つめるの。

こいつは誰だろうって思った、こんなに醜い姿があるかって思った。

だから、またお気に入りの靴を履いた。

 

 

 

こうやって言葉をダラダラと連ねるのはなんか好きだ。自慰的な感覚だが。

だからこその拘り的なものもある。

自分の言葉で話していたい、誰のものでもなく自分のものだと胸張れるものを綴っていたい。

今日、本を読んだ時点で若干の影響を受けていることには気付いているが、目を向けない。

 

いつの日か自分で自分の言葉を引用しても良いかなと思える様に素敵な人間にならなくちゃ。

 

これからも僕は僕の言葉借り、僕のことばかり話していく

一人と独り

すっかり暑くなった

コロナがなんだか知らないが僕は海を悠々自適に泳ぎたい気分だ。

まあ泳げるとは言ってないけど

 

海を聴覚、嗅覚のみで感じ取るといつでも目の前に波がきてる様な気がして怖くなる。

 

一人海岸線でぼうっとして透明な君の足跡を辿ってみたけど近くに居ないことはもう確かだった。

寂しくなってしまった

何を求める訳ではないけど僕は何かを常に欲している。

 

今は20時半を回るところで思えば今日何も食べていないのだが、何かを食べるつもりもない。

時たまに無を求めてしまうこともある、空腹もそうだ。

苦しいというほどのものでは無いけど、若干の不自由さで僕は生きている事を確かめる。

 

ダメだ、意識したらお腹減ってきた

なんか作ろうかな