空飛ぶ鯨の巣

いや、フィクションですよ?

どうでもいい

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コンビニのゴミ袋が

くしゃあと音を立てて膨らんだり萎んだり

なんか妙に虚しくなるんだよなあの感じ

食べ終わったコンビニ弁当が

ゴミ箱の中で生きてるみたいに形を変えた時とかさ

お前1人だぞ〜って言われてるような、

そんな気分になる

特にそれが嫌ってわけじゃないけど

損得感情的には損な気分なのかもしれない

 

ピアス付け替えるの忘れてた

横になって耳に刺さって思い出した

自分の顔なんてじっくり見る事ないよね

ホコリかぶった鏡と久しぶりに目が合ったらさ

頬に疲れがぶら下がって凄く変だったりするの

でも決して笑えたりしないんだよね

 

誰かによると僕はいい子みたいで

また誰かによると周りがよく見えてるらしいんだ

僕は嘘で優しさを買って

それでいて愛されようと薄っぺらい自分を売ってる

 

だってあの綺麗な月でさえ光は借り物なんだよ

だから別にこれくらいの嘘ついたって咎められやしないよね

 

誰か笑ってさ幸せに生きてくれたらそれでいいや

それでいいや、もうどうでもいいや

 

諦めと呼ぶには大きくて

純粋と呼ぶには影が余ってて

僕しかいない空箱みたいな部屋は真っ暗で

まるで何もないみたいだ

コンビニのゴミがまた喋ってら

ん、何だって?うるさいな別に1人も悪くないよ

 

あぁ誰か嘘でもいいから愛してくれないかな

でも嘘だったら悲しくて許せないかもな